「ぼく」こと建都(けんと)は、小学五年生。
どうしても人に言えない性癖がある。それは女性とボクシングをする事。
お互い汗まみれになってクリンチして熱気を感じる。それから匂いも。想像しただけでたまらなくなる。
SEXにはほとんど興味が無い。インターネットで無修正のSEX動画が見れるが、何とも思わない。
いつか女性とボクシングをする事を夢見てぼくはトレーニングをしている。
これは、ここでも言うのには勇気がいる。理想の試合相手、それはぼくのママだ。
31歳。美人じゃないが、可愛い。ぼくはお説教をされてもその可愛い顔ばかり見ている。
もう昔みたいにじゃれあったり出来ない年齢になった事をぼくは恨む。
どんな匂いがするんだろう?ぼくはいつもボーっとしながらそれを考える。
パパはいない、俗に言う昔のヤンキーあがりで、普通にパパをするのは無理だったみたいだ。
というより他の女の人の所にいってしまったらしい。ママはぼくにそう言いながら泣いていた。
だけどママは基本的に「おとこまさり」らしい。意味は分からないけど、確かに元気だ。
「よっ!建都、宿題の様子を見に来たよ!」とか言いながらぼくのベッドで横になる。
そしてマンガを読んだり、下からポテチを持ってきて食べたりする。
俗に言う「いい家族」には間違いが無い。
ぼくの欲望が叶う日は突然来た。
ママはだらしない格好でぼくのベッドの上で寝ている。スカートがめくれて下着が見える。
SEXに興味は無いが、ママの体には興味があった。こう言うと冷静に聞こえるが、相当興奮していた。
ぼくは机を離れてベッドのママの所へ行った。当然しのび足で。
震える手でスカートを上にずらし上げる。ママはオーソドックスに白い下着だった。
(この下が見たい、匂いが嗅ぎたい)
そう思った瞬間に、ぼくは行動に出ていた。
下着の上に鼻を押し付けて匂いを嗅ぐ。
よく女性器はチーズの匂いとマンガに書いてあるが、そうとは思えなかった。
こう、もっと生臭い。日の経った魚のような匂いがする。
下着をゆっくりめくる。心臓が口から飛び出そうだ。
「建都!?」
しまった、ママが起きてしまった。無理やりにやり遂げる事は出来ない。ママのおしかりを受けながら匂いを嗅ぐなんて
ムードも何も無い。
だがママはそこまで怒らなかった。
「マセちゃって、彼女でも作ったら?」ママは本気でぼくを心配しているようだ。
「嗅ぎたかったから・・・・・・」ぼくが言うとママは顔を紅く染めた。
「しょうがないなぁ、少し手ほどきしてあげようかなぁ」ママの言葉に、ぼくはためらいもなく応えた。
「トップレスでボクシングして欲しい!」
「とっぷれす?」ママは応えた。言っておくが、ママはおしとやかではない。ぼくと友達のように接しているいい親だ。
頭はあまり良くない。その代わり明るく、「じょーしき」というものにとらわれ過ぎていないのが幸いだった。
「上半身裸って事」ぼくが言うと、ママは少し驚いた顔をした。
「そんな趣味があったの?」ママが言うと、ぼくは素直に頷いた。
「明日は日曜日だから、どこかジム借りて試合しない?」さすがにこの台詞を言うのは勇気がいった。
ママは「うーん、じゃあ一回だけ、知り合いの人のジムを使わせてもらえるかどうか聞いてみる、日曜日休みだから」
ママはトップレスに抵抗が無いのか、そこにはあまり触れなかった。ひょっとしてぼくの夢は叶うのかもしれない。
ボクはママがトップレスで汗だくになってハァハァ息を荒げている姿を想像して、勃起した。