悠樹 直美

 「あっそうだ」直美が何かを思い出したように叫んだ。

「どうした?」

「えっとね、もう時間あまり無いんじゃない?」

「忍び込んでるから早めに終わらしたいな、残念だけど」

その俺の事場に、直美はニヤッと笑ってコーナーポストまで歩いて行く。

そしてコーナーポストに背を当て、両手両足を左右に広がるロープに絡みつかせた。

「本気で筋肉使っちゃう、だから本気でサンドバッグ。いいよ。

俺は思わず唾を飲み込んだ。こんなに積極的な直美を始めて見た。やはり

殴られたいのだろう。筋肉という壁をぶち破って自分を叩きのめしてもらいたいのだ。

「分かった。じゃあ俺も本気出すよ」

そう言って俺はゆっくり直美の元へ歩く。この時の緊張感と期待感が直美にはたまらないのだろう。

直美のロープに絡ませている両足は開き、性器の位置が確認出来るが、どう見ても濡れている。

(望みを適えてやろうじゃないか)

俺は右ストレートを直美のボディに叩き込んだ。やはり硬い。

左、右、左と、ストレートを打っていくごとに筋肉がほぐれて行っているのか、腹筋を入れるのが

キツくなったのか、徐々に普通のボディの手ごたえに変わっていく。

「効・・・く・・・」直美は少し震えながら呟いた。

「悠樹は興奮してる?」直美は俺から視線を逸らして言う。

「かなりね・・・。それとこうしたらもっと興奮するかもしれない」

俺は直美の性器にパンチを打ち込んだ。

トランクスの量端から粘液がビチャッと飛び出した。それは彼女の腿をねちょりと濡らし、滴っている。

いや、滴っているというほど瑞々しくない。粘性の高いローションのような液体。

「・・・お互いにグローブ意外は裸になろう」俺はそう言うと、直美のトランクスを引き裂いた。

そして俺もトランクスを脱ぐ。俺の勃起したペニスを見て、直美は顔を紅くして「わっ・・・」とだけ言った。

直美こそ、性的興奮を味わっているようで、女性器は花開いたように充血して、膣口が見え、そこから

白濁した本気汁を垂れ流している。

「顔も行くぞ」俺はそう言って、直美の返事を待たずに左右のフックを打つ。

打つたびに、ぶべべ、ぶべっ、と音がして唾液が塊になって飛ぶ。

「私、マウスピース咥えたらやたら唾液が出るんだ・・・」直美はそう言いながら口の中の唾の塊を吐き出した。

それなら唾液が尽きるまで殴ってやろう。

俺は殴った。ひたすら殴った。ただ唾液は途切れる事無く口から放射される。

しつこいと思っていた矢先、彼女の尿道から尿より激しい飛沫が俺の体に浴びせられた。

「イったのバレちゃった、興奮すると潮吹いちゃうから」当然のように直美は言う。

「あしたのジョー見てるとき、普通にオナニーしてるのか?」

「いや、全裸にマウスピースだよ」

「・・・変態だな」

「そうだよ、私、変態だよ」

「しっかりマウスピースを咥えてろ、思い切りそれを吐かせてやる」

俺が言うと直美は口にグッと力を入れる。口唾液が唾液が垂れた。

右、左、右。打つたびに肉塊が揺れる。そして胸、ボディと、散々殴っていく。

段々俺の中でリビドーが爆発しそうになる。それを感じながら殴る。

俺の利き腕の右。右のパンチが強いらしく、彼女の左顔から腫れていった。

左目は腫れ、頬も紫色の痣。柔らかい乳房にもパンチの跡の痣が付いていく。

それと、根気良く撃ちまくった筋肉の割れたボディも腫れてきた。

「あ・・・」直美が急に一言呟いた。俺は少し離れて直美というオブジェを見て堪能する事にした。

「ひどい姿だな」俺は練習に使う等身大の鏡を持ってきて、彼女を写した。

それが彼女の望んだ事だったらしい。前進を痙攣させるようにビクビクと揺らし、口から

マウスピースをブボッと吹き上げ、失禁をした。

俺は振ってくるマウスピースを手にキャッチ。失禁は避ける事無く、浴びてやった。

彼女のマウスピースは血みどろだが、鉄臭くはない。唾液のキツい匂いがやたらひどかった。

そこで俺も限界を感じ、勢い良く射精をした。精液は彼女の腹筋にぶっかけられた。

何度ペニスが収縮して精液を吐き出したのだろうか?直美の腹筋に浮かぶ汗と俺の精液が混じっている。

彼女から立ち上る匂いは、もう色々とミックスされて「生臭い」状態になっていた。

「マウスピース、私にも嗅がせて」直美が言うので俺は鼻に塗りたくるようにマウスピースを当てた。

「臭い・・・」満足そうに直美は言った。

「じゃあ匂いの元に戻そうか」俺はそういって直美の口にマウスピースをねじ込んだ。

「私も射精したいな」彼女は最後のリクエストを呟いた。

やってやろう。アッパーだ。

俺は「これで最後だ」と言って力いっぱいアッパーを撃った。

直美の両手両足が、体が浮いたことによりロープから外れる。

そして血みどろのマウスピースが宙へ吐き出される。内臓を吐き出したようにも見えた。

その宙に浮いた瞬間の光景を俺は忘れられない。

のけぞり、体中の筋肉、特に腹筋が美しく。粘液を体中にまとった艶美な肉体。

美しい。天使が空へ帰っていくようだ。

直美の体がうつ伏せにマットの上に叩きつけられる。そして最後の痙攣。

最高にイっているらしい。半分白目で、粘液まみれの筋肉美なボディが揺れ動く。

 

 

最後に俺は後片付けを一人でやった。直美は痙攣を続けて連続的にイっているらしい。

最後に自分の吐き出したマウスピースを掴んで彼女は言った。

「このまま持って帰って、今晩オナニーするよ・・・」

「はぁ?元気だなぁ・・・」俺はため息を漏らした。